「メダカが気になって・・・」

大事にされていたメダカのそばで、最期の時まで一緒に過ごされました。

 

ご主人の代わりに家計を支えるためお仕事をされていた奥さん。

家で過ごしたいという思いをかなえてあげたいと働きながら頑張られました。

 

一緒に住まれているまだまだ若い息子さん。

仕事が忙しい中、お昼の休憩時間は家に帰ってきてお昼ごはん。

息子さんがいるとうれしそうなお父さんの顔がみれました。

何よりも車いすへの乗り移りは、息子さんの出番でした!

 

病気は進行して、下半身の麻痺で動けない、排泄ができない、一人で動けないという状態に。

そんなときもご家族は、

「センセイ、どうしたらいい?」

「できることは、やります!」と頼もしい力強いことば。

 

そして、何よりも明るい奥さんの笑顔。

 

導尿や車いすへの乗り移り、おむつの交換・・・

退院のときには考えられなかったことが、看護師よりも上手にできるようになられました。

 

いよいよのときが近づいたとき、奥さんは職場に相談され、お休みをとることができました。

ご主人は本当に安心された様子でした。

 

旅立ちのとき、ご家族みなさんそろわれ、最期のときを穏やかに過ごされました。

 

 

 

「あんなに退院するときは不安だったのに家で過ごすことができました。

こんなに穏やかに最期を迎えることができるなんて思わなかった。」

と、奥さん。

「もっと、父にしてあげることがあったかもしれないのに・・・」

と涙をこらえながら話された息子さん。

 

本当に穏やかな最期・・・

 

そのそばで、メダカが元気に泳いでいました。

とてもきれいな水槽の中で・・・。

 

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