父と息子。

50歳の父が、息子に伝えたかったこと。

手を握り、目を見開き
何かを何度も言おうとしていた。

その話を、その時が来た後、
看護師と共にお顔を拭いている時
息子の母が教えてくれた。

何度も目を見開き、
何度も息子たちの手を握り、
言葉にはならなかったが、
父と息子の間では何かが伝わっていた
と母が涙ながらに話してくれた。

息子たち2人で湯灌(ゆかん)をし、お顔を拭い、髭をそり、
最後のお別れをしながら父に声をかけていた姿は
父から大きな大きな学びをした立派な青年の顔でした。

父のお兄さんが、息子たちの顔をみて、
「お金を払ってもできん勉強を、今日、お父さんからおそわっとるんじゃろう。
これは何よりも大事なことじゃ。こんな勉強が一番大事じゃ。」

弟の死に、しっかり寄り添われたお兄さんの目も涙でした。