昔、研修医時代に同級生の死を、経験した。
医療の世界は、こんなにも、
人に優しくない世界なんだと、
イヤというほど学んだ2年。
そんなドン底の研修医生活で、疲れてしまった時、
タナカは、医者3年目にして、
医療の世界から逃げるようにして、
医療統計学、公衆衛生の分野に、身を置き、
来る日も来る日も、漫画『おーい!竜馬』を読んで、
坂本龍馬さんの研究をした。
研究室につくと、
机の上を拭き、緑茶を入れ、教授に挨拶し、
漫画『おーい!竜馬』を読む。お昼を食べる。
お昼からは、龍馬さんが取り組んだ海援隊について考える。
そして、机の上を拭き、ゴミ箱のゴミを捨て、自転車で帰る。
お風呂に入る。寝る。この生活を3年ほどした。
その間に、大好きだった祖母のザイタク看取りと、
尊敬してやまない祖父の病院死を経験し、
彼らの家に泊まり込みの介護生活から多くを学んだ。
あの医者を離れた数年は、
リハビリ、介護、ザイタク医療を、
一生のライフワークにするための、
準備期間であったのだなあと、今、振り返ると思う。
そこに存在するヒエラルキーの学びは、一生の財産だ。
今の医療介護界を見た時、
そして、社会を見た時、
龍馬さんはなんて言うだろう。
やっぱり、こうだと思う。
世の人は われをなにとも ゆはゞいへ
わがなすことは われのみぞしる
あの3年で、学んだ、龍馬さんに、ボクは今も憧れている。
下級武士で、命懸けで、脱藩し、
それでも、悲しいかな武士をやめることができず、
田舎に戻ると、石を投げられ、、、下駄を脱ぎ、裸足で歩き、、、、
刀を捨て、ブーツを履き、身分のない外国の社会に憧れ、
外国を周る大航海の旅に出たがっていた坂本龍馬さん。
ヒエラルキーのない社会に憧れていた彼のことがボクは大好きだ。
高知の土佐湾に行って、太平洋を眺め、
龍馬さんに話をしてきたいのはやまやまなのだが、
ちょおと遠いので、和歌山の片男波で太平洋に向う。
毎年夏が来れば、龍馬さんに、太平洋に話しかける。
今年も、そんな季節になってきた。

そう言えば、俳優 福山雅治さんが、
坂本龍馬を大河ドラマでした時なんかは、
もうメッチャ嬉しかったなあ。
今日、またDVDで見直そっかな((笑))。
ピンコロ劇団 ましゃ
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