尊厳ある死は日常で、
前日まで食卓を囲み、
前日までお風呂に入り、
寸前まで会話している。
そんな感じであったとしても、
死は死、悲しくないわけはない。
今日は、長年連れ添ったご主人が旅立たれた後、
一人ぼっちになった奥様の診察だった。
「仕方ない、仕方ない、、、
あっけないもんやなあ、センセ、、、
おじいさん、逝ってしまった、、、
仕方ないんやなあ、、、センセ、、、
ホンマに、、、ホンマに、、、、寂しい、、、
家に帰ってきて死んだのが救いやけど、、、
仕方ないんやなあ、、、センセ、、、
おとーーーーちゃーーーん、、、」
ベッドサイドで、
そっとにこやかに微笑むご主人の遺影に
手を合わせてきた。
いつもどおり、縁側から外に出ようとした時、
「、、おとーーーーーーーーーちゃーーーんんん、、、」
この声を聞いて、また手を合わせて家を後にした。
尊厳死は、あまりに素敵だけど、あまりに悲しい。
愛する人を失った悲しみは、
年齢や一緒に居た時間とは関係なく、
計り知れない。
今日はこの曲です。良かったら聴いてください。
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