七十代の初老のご夫婦。
三人の男の子を育て上げ、
余生を仲良く暮らしていた。
半年前、妻に悪性の腫瘍が見つかる。
余命も半年~一年と告知を受ける。
突然のことで、正直、夫は混乱した。
そんな中、二人が大切に育てた三人の息子は、結束していた。
三人の息子さんらは、長男さんを中心に、
遠くから近くから、二人に寄り添った。
在宅医療に、助けを求め、彼らは、両親のために、
一生懸命に協力しあい、何度も、実家に足を運ばれた。
遠くても近くても、息子さんらは、
いつも謙虚に学びを進められた。
ザイタク医療という素晴らしい医療を
実感し、学び、実践された。
今日、妻であり母である彼女は、
大切な息子と愛した夫に見守られ、
天国に旅立たれた。
混乱されていた夫は、診断書を渡した際、しっかりとこう話された。
「こうして息子らと供に、最愛の妻を見送ってやれました。
私たちは、大切な彼女との素敵な時間を持つことができました。
在宅医療に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。」
在宅医療は素晴らしい。そこにあれば、家族だって集める力がある。
生活再建、家族再建、人生再建。終わり良ければ全て良し。
僕は、やっぱりこのザイタク医療が大好きだ。
「お父さん、落ち着かれたらまた伺いますね。
彼女のお話、またたくさん聴かせてくださいね。」
玄関先まで送って頂いた長男さんは、
優しい涙目で深々と頭を下げられた。。。
夜中のお電話で、彼が僕に話してくれた言葉
「先生、お母さんが死ぬのが怖いんです。助けてください。」
この言葉の重みを、噛み締めながら、帰りの車でこの曲を聴いた。
僕も涙がこぼれそうになった。良かったら聴いてください。
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