「センセイ、聴診器で聞いていいかな?」
旅立ちの日、センセイが心音を確認していたときでした。
「だいぶ弱いけれど、心臓の音、まだ聞こえるかな・・・」
「センセイ、私も聞いていい?おじいちゃんの心臓の音・・・」
「いいよ、でも、わかるかな?」
「聞いておきたいの。おじいちゃんの最期のいのちの音」
初めての聴診器。
お孫さんは、とっても丁寧にいのちの音を涙ぐみながら聞いてくれました。
その腕には、8か月の赤ちゃん。
おじいちゃんにひ孫をみせたいと思っていたお孫さん、夢が叶ったと話してくれました。
ママになったお孫さん、次は男の子がほしいそうです。
いのちのつながりを感じた時間でした。