先生な、ワシな、ホンマ腹たってんねん。
今まで黙っとってな、言わんかったけどな、
墓場まで持っていこう思っとっったけどな、
もうな、ほんまな、我慢ならんさかいにな、
ちょっと聴いてくれや。ほんま、腹立つねん。
ワシのな、悪口言うやつにな、バカヤローって言いたいんや。
昨夜嘔吐があり、訪問看護師対応だったが、
今日、やっぱり心配で往診に伺うと、暗い顔。
背中に手をやり、ホットパックで温めながら、
背中のマッサージをしながら、ゆっくりゆっくり待っていると、
行き着く暇なく一気に心の内を吐露し始められた。
長年、村の用事でイロイロとやってこられた。
村の住民さんのために活動してこられた方だ。
そんな中、ありもしない疑いを持たれ、
解決できない苦しみに、打ちひしがれておられた。
ガンのターミナル期であっても、病気でなくても、
人にはそれぞれ解決できない苦しみがある。
今日、背中を徐ろにマッサージしていると、
バー--って一気に冒頭の言葉を述べられた。
僕が上手く聴けたわけではないが、背中のマッサージで、
彼が心を少し開いてくれて、僕を頼ってくれたのかもしれない。
彼のそんな心の苦しみが少しでも和らぐようこれからも丁寧に訪問したい。
ザイタクには、良いことも悪いこともあって、人生そのものだ。
僕も一緒になって、バカヤローって叫びたくなった。
良かったら聴いてください。
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