今朝、画家の先生が旅立たれた。
奥さんは、画家の夫を『先生』と呼ぶ。
先生、ワタシがそっちに行くときは、
ちゃんと迎えに来てよ。お願いね。
ありがとうね。大好きよ。大好きよ。
在宅看取りの後、家で医師が死亡診断をし、死亡診断書を作成する。
その死亡診断書をもって市役所に行くと、埋葬許可書が発行される。
それで火葬場の予約が取れ、その後、お通夜やお葬式の予定が決まっていく。
死亡診断書には、死亡に至った原因の病名(診断)を記すことになっている。
この病名診断は、死亡確認と同じくらい医師の最も重要な仕事である。
今回は、急激な経過を辿っていても、病名をつけることは難しく、
なぜか表記できないことがあるってヘンテコリンな経験だった。
どの病院でも診断に至らず、緩徐な変化であるはずの認知機能障害を
病名にするには不自然で、それは書けず、、、、
まあ、今日はここまでにして、それでも、これくらいは記しておこう。
25年前の研修医時代、診断名に困り果てた苦しい記憶が蘇った。
それは医療過誤で旅立たれた患者さんの死亡診断書を記載する時。
なんとなく今回の事がどこか似ているような似てないような、、、
人生には救いはねえと言うけれど、
先生を心から愛する奥さんの優しい眼差しは
本当に清らかで美しかった。
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