人生の最期のとき・・・どのように過ごしたいか、思いは様々です。
「センセイ、母の残された時間に、限りがあるのなら・・・・・・・
ね・・・ 」
と、涙ぐんだ目で話された息子さん、
「そうですよね・・・」
息子さんは遠くにお住まいにもかかわらず、毎週来られ、数日一緒に過ごされ、また戻られ・・・を繰り返されています。
限られた時間を一緒に過ごす・・・お母さんにとって、一番の安心になっています。
行きたいところがない?って、話をしていたとき、
ふいに息子さんに声を掛けられました。
「また、一緒に旅行に行こうね」と。
息子さんの顔を見ると、本当に穏やかな笑顔で、ゆっくりと頷かれました。
言葉なんていらない・・・そばにいる時間。
人生の最期の時、いかに幸せに過ごすか・・・ことばにできない思いが交錯していました。