先生、わたしは何もできません。
この娘（次女）らがよおしてやってるんです。
私の娘（長女）やのに、もっとしっかりして欲しいけど、
私も全然してやられんのです。ここでは足手まといでごめんなさい。
長女は私によく似とるんで、頑固者なんです。
だから、こうしてここに来て、傍で頑張って食べなさい。
頑張って目を開けなさい。そう言って諭すんのやけど。。。
ホント、私に似て頑固者で、困ったもんです、、、
脳転移病状が進行し、いろいろと難しくなってこられている。
そんな中、遠方で暮らすお母さんは、娘の介護にとんでこられた。
そんなお母さんは、僕の無理矢理のお願いにも、
一生懸命で、娘のために踊り、民謡で寝かしつけ、
マフで、手を握り、もう全てを、先に旅立つ娘さんのためにされている。
ザイタクは、医者の力なんてたかが知れている。
お薬だって、もちろん、使ってはいるものの、ぶっちゃけ、
ザイタクは、ご本人やご家族の『ザイタク』力（リョク）。
これを引き出せるように僕らは足を運び、『ザイタク』を教えていただく。
ご家族の皆さんがされているその愛あるザイタク看護が、全てです。
それで、大丈夫なんですよ。そうお伝えするのが僕らの役目。
彼らには、大切なご家族をお送りする力がもともとある。
彼らの大切な時間を、大切に、そっと伴走したい。
このブログを書いてたら、ケアエールが鳴る。
その投稿にこう書いてあった。、
「在宅最高ですね♪
家族が揃うと、お目々も開いて、
しっかり喋って、もうビックリです。
やっぱり家族揃うのは大切ですね❤」
ザイタクは今日も素敵だった。
そして、ザイタクは皆さんのものだった。
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