『さびしさ』が募る。

どんなに素敵でも、

どんなに美しくても、

どんなにザイタクであったって、

大切な人が旅立つと、『さびしさ』が募る。

 

でも、やっぱり、この『さびしさ』は

世代を超えて、大切に伝わっていて欲しい。

 

 

昔々、人が旅立つことは日常で、そもそも、

『誕生』も『成長』も『死』も暮らしの中にあって、

この『さびしさ』もお別れの中の大切な気持ちで、

だからこそ、お互いを大切に出来、お互いに優しく出来、

人の痛みもわかって、素敵な文化が出来上がっていたんだと思う。

 

深夜、トモダチザイタクの同い年の彼女が、天国へ旅立った。

 

私は、コンビニのおにぎりよ。だから先生、私のこと、お願いね。

なんでも医療の言う通りにしてきた真面目な私。

言いたいことは色々あるけど、それでも先生のこと気に入ったの。

そう頼まれたのが、6月中旬。

 

彼女に頼まれたが、実際に取り組まれたのは、

彼女ご本人と彼女のことが大好きなご友人たち。

 

旅立たれた後、彼女の眠るベッドの周りには、

ご友人や彼女らの子どもたちが20人近く集まっていた。

各々に涙を流し、各々に話しかけ、各々に手を握り、

各々で『さびしさ』を胸に抱えて居られた。

 

 

大切な彼女の旅立ちが、

また、僕らに教えてくれている。

 

医療の原点は、やはり、ここザイタクにある。

ここが、最先端であり、伝統であり、文化だ。

(注:ここで言うザイタクとは、場所ではなくその人の居場所)

 

この『さびしさ』をまた、皆さんと共有していきたい。

 

良かったら聴いてください。

 

 

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