先生、専門はなんですか？
今日の研修医くんと回ってる時、こんな質問が出た。
出身は、胸部心臓血管外科教室やけど、
手術なんて、はっきり言ってできへんし、
一番好きなのは、リハビリテーションやで。
リハビリテーションを初めてみた時の衝撃を、
思い出しながら、研修医くんに話を続けた。
リハビリって言葉すら、よくわからなかった医者3年目。
総診のバイトで行ってた京都伏見区にある武田総合病院。
そこには、心臓リハビリのための体育館があり、
当時、心臓リハビリテーションのメッカだった。
とっても厳しい心臓外科の研修医時代。
心臓や心不全や手術術式の勉強は多少したけど、
バイパス手術など心臓手術後の患者さんが
どんな暮らしをしているか、全く勉強しなかった。
と言うか、はっきり言うと興味も持ってなかった。。。
一生懸命に、そして、和気あいあいと、
それも楽しそうに、卓球をしておられた。
彼らはチームで、目標は、富士山登山。
心筋梗塞後でもみんなで登ろう富士登山！
訓練室の一角に、こんな張り紙があった。
心筋梗塞後のバイパス術後の患者さんの『生活』
それも、希望を持った『暮らし』が、そこにはあった。
この時の、衝撃（雷！？）は今も覚えている。
コレだ！！！！！！！！！って、なった。
大学院の教室に戻り、速攻で担当教授に話し、
大学院の中退とリハビリ教室への再入局を申し出た。
そんなこんなで、今も一番僕が好きなんは、
リハビリテーションで、患者さんの生活再建だ。
患者さんが、望む形を大切に、これからも伴走したいと思う。
それが、場所ではなく『ザイタク』ってことだと考えている。
今日も、ザイタクは素敵だった。
研修医くんにとって、僕らの患者さんへの同行訪問が、
患者さんの『暮らし』を考える機会になってたら嬉しい。
やっぱり、研修医くんとの学びの場は
世の中がどんなに雷雨でも決行だな（（笑））
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