ザイタクで緩和医療をしていると、
家族の歴史を教えていただける。
その家族の歴史は、まさに『愛』。
おい、、、おーい、、お前、、なあ。
これだけの言葉で、
お布団をどけて、
起こすの手伝ってくれ、
そこのミカンをとって、
そして、剥いてくれ、
それから、早う先生にお茶を出せ!、
お前(妻)がこの痛い足を擦ってくれたのが、
一番良くて、お通じに効くから、
もう少しさすって欲しい、
すまんなあ、こんな俺でも、
お前が大切で、愛してる。
って奥様に伝えておられる様で。
おい、、、おーい、、お前、、なあ。
こう言われた奥様は、ニコニコしながら、
はいはい、わかっていますよ、わかっています。
そう言いながら、お布団をどけ、彼の体を起こし、
みかんを剥いて、お皿に乗せ、僕のためのお茶は、
先生、ちょっと今淹れる時間無いから、
ペットボトルでゴメンねって。
土間を挟んだ向こうの台所まで
小走りで取りに行って戻ってくる。
そして、こうおっしゃる。
先生、お薬飲み方ね。痛くなったら飲むんや無くて、
痛くなる前、特におトイレ行く前に飲むとね、
おトイレで痛がってたのが無くなってね、
おトイレの後、食パンも食べれたんよ。
お薬、イメージ悪かったけど、先生のお話聴いて、
安心して飲ませてみたら、ちょっとお父さん良い顔で。
ニコニコ話される奥さんはその後こう付け加えられた。
わたし、大切なこの人、
ちゃんとお家で送ってあげたいの。
先生、お願いね。
やっぱりザイタクは素晴らしい。
それはやはり、彼らが彼らのペースで、
『愛』を表現し合える住み慣れた『お家』だからだと、僕は思う。
この仕事に就かせて頂けることを
多くの方々に今日も感謝している。
ありがとうございます。
逢いたい人に、いつか逢えますように。
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