痛すぎる。僕らは無力だ。

病気は、誰のところにもやってくる。

むごいものだ。緩和医療で何が救えるのか。

情けなくなる。今日だってそうだ。

 

一ヵ月前に、海外旅行に行った。

会社の永年勤続のプレゼント。

人生で一番美しく輝く瞬間。

 

そこに不治の病がやってきた。

見る見るうちに黄疸が拡がり、

治療がないことが伝えられた。

 

昨日には、もうおトイレに行けないまでに、、

 

今日急遽ご依頼があり、お家へ伺う。

これらのお話を、静かに、涙しながら、

ご主人とご姉妹がぽつりぽつりとお話しに。

 

 

先生、妻がこんなことを、、、、、

もう、、わかってるんですね、、、

 

黄色の可愛いノートを見せて頂いた。

 

そこに書いてあったのは、

葬儀の参列者の来て欲しい方のリスト。

そして、盛大に賑やかに行って欲しいと。

 

彼女の寝室でご本人にお聞きできたのは、

こんな精いっぱいの言葉かけ、だけだった。。。

 

どこか、、痛いところはありますか?

 

いいえ、先生、どこも痛くありません、、、

、、、イタリア、、旅行楽しかったです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

痛すぎる。

 

この大切な時間が、どうかどうか、

穏やかな時間になりますように、、、

 

少しでもそれができる力が僕らに欲しい、、、

今日も緩和医療の無力を感じそうになった。

 

僕らのチームで出来る事を

精一杯させて頂こうと思う。

 

今日はこの歌です。

良かったら聴いてください。

 

 

 

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