運転免許の更新の度、親父は言っていた。
俺は認知症なかったで。だから、
運転も、歯医者も、大丈夫や。
まだまだやるから心配要らん。
介護認定審査会の委員やで俺。
介護保険の事、よお知ってるんや。
認知の事も、よおわかってるで。
お前の母親も根性出したら歩ける。
気持ちが足らんねん。お前も、
俺の仕事に口なんか出さんでええ。
母が大腿骨頚部骨折後、パーキンソン病がわかり、
レビー小体型認知症の症状も、少し出始めたころ、
大酒飲みで煙草が大好きな親父も、おそらく、
脳血管性の認知症症状が出始めていた。
母は、介護保険は嫌。認知症なんか私は縁がない。と言い、
父は、運転免許更新時の認知機能検査オッケーで認知症を否定した。

認知症が、こんなにも偏見まみれの医療者の歯医者の家。僕の実家。
その偏見で、社会との交流を減らし、専門職との交流を嫌った。
長男だった僕は、医者。専門職。存在自体が、両親を苦しめた。
偏見に飲み込まれ、コミュニティとの断絶を選んだ両親。
二人とも残念ながら『うらやましくない孤独死』だった。

認知症カフェモデレーター研修は、僕の至上命題。
今回は、お手伝いで、参加させていただいた。
認知症カフェで、緑地化を。
認知症カフェで、未来を。
ここ三田市の仲間もモデレーター研修を受けてくれた。
今日も生まれる未来があって、嬉しかった。
ご一緒頂いた皆さま、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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