とても穏やかな時間だった。

午前11時頃。

ご本人、奥さん、二人の娘さん、お母様。

とても穏やかな時間を過ごされていた。

 

 

彼が大切にしたご家族に見守られ旅立たれた。

最後の最後まで家族に愛された男だった。

 

「僕の傍に居てくれないか」って、

いつもそんな顔で奥さんに愛された。

 

奥さんや娘さん家族が傍にいる時、

彼はとっても穏やかになられる。

 

愛車の真っ赤なポルシェの話をされる時、

彼はとってもヤンチャな顔で楽しそう。

 

 

 

症状緩和の為に医療用麻薬をいろいろ調整した。

都会の大きな病院の緩和医療専門チームも難渋した。

どんなにお薬を強めても彼の痛みは増すばかりだった。

 

結局、彼を穏やかにしたのは、

ご家族の愛と真っ赤なポルシェと、

うちの訪問看護師の入浴介助だった。

 

 

 

病気とはいったい何なのか、考えさせられた。

もしかしたら、医者の仕事を作る為のものなのか。

もしかしたら、専門家が専門家ぶるためのものなのか。

 

医者が仕事をせず、普通の暮らしを邪魔しなければ、

彼は、彼の身体の一部だったガンと仲良くできた気がする。

 

彼の暮らしを守ったものは、

専門的な医療用麻薬ではなく、

家族の愛と真っ赤な愛車だった。

 

 

 

ザイタク医療。

双方向のザイタク。

まだまだ学び続けよう。

今日もありがとうございました。

ゆっくりお休みください。合掌。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

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