先生、アンタなあ若い女と
遊んでばっかやなくて、な、
お家に来て、ちゃんと診て。
膝と手が痛いんやから、ね、
わかるでしょ、ちゃんと治して。
で、私のことだけは忘れないで。
訪問看護師さんの訪問の時、
電話を換わって僕に話された。
今日、訪問診療の日。
訪問診療は計画的に、定期的に、行う。
往診は緊急時の求めに応じて対応する。
のべつ幕無しに、訪問診療を継続してはいけない。
彼女の訪問診療を、計画的に、定期的に、考える。
彼女は脊椎の病気を患われ、生死を彷徨った。
退院時は、急性期病院で命の保証はないと言われ、
急いで、お家に帰ってきた。娘さんが家で看取りたいと。
そこで、彼女の生きる希望に働きかけるリハビリを展開。
お孫さんの桜の花見に始まり、甥御さんのすき焼きパーティー。
介助用リフトとティルト車椅子移乗の習得。
食事毎の車椅子移乗、口腔ケア、義歯の装着。
もちろん、うつぶせ寝は介護者を中心に実行。
誤嚥性肺炎予防と体幹トレーニングを同時に継続。
その甲斐あって、最近では毎日、歩きたい。の訴え。
週2回に減らした訪問診療を待つにあたっては、
とうとう毎回口紅を差して、準備万端、僕を待つ。
タナカの訪問診療時の基本動作訓練と介助指導を心待ちに。
今日は、とうとう、寝返りもご自身で出来つつあった。
これで、『歩く』の夢が一歩近づいた。退院後三週間。

そんな彼女は、今日の訪問診療時に話された。
先生、どこ行っとったん?若い女のとこやろ?
私のことだけは忘れないでよ、先生のリハビリ、
ホンマに大好きなんやから。ほんとよ。お願いよ。
僕ね、カヨコさんと同年代の人と、
遊び(リハビリ)でしたよ((笑))。
いつも忘れてませんよ、貴女の事は。
そうお伝えすると、ニヤッてされた。
これが本気のサイコロジカルヴィクトリー。
訪問診療の回数減は機能回復に合わせたい。
僕も、もちろん彼女も、『歩く』を諦めてない。
今日もザイタクリハビリは楽しかった。
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