わたしはわたしになれました。彼女がそう言ってる気がした。

先生、私ね、先生が来てくれると、

ホントにホント、ホッとするのよ。

安心できて、もう大丈夫って思えるの。

皆さんに言われるでしょ、好きよって(笑)

 

 

一年前ご主人を亡くされ一人暮らしに。

彼女は80歳。亭主関白だったご主人に、

50年以上尽くしてこられ、最後の数年は、

身の回りの事全部、介護が必要で、

四六時中彼のお世話に奔走された。

 

ご主人の介護から解放された途端、

おそらく彼女は、燃え尽き症候群。

ショックもあり認知機能が極端に低下。

 

仲良しのお孫さんが、いつも気にかけてくれていて、

ラインのやり取りで、お祖母さんの異変に気付かれた。

 

担当された僕も大好きなケアマネさん。

この方の在宅調整が素晴らしかった。

タイミングも、介入法も、連携も、素敵。

 

急激に進む認知機能低下に在宅医療の導入を。

高齢者救急一丁目一番地は、やっぱり在宅医療。

この事の意味を、ちゃんとご理解されての動き。

この地域に、大切なことを意識され、行動される。

 

高齢者医療、特に認知機能低下時の医療は、

コミュニティーの中で診ることが最も重要。

 

一人暮らし半年の頃、僕に白羽の矢を立ててくれた。

認知機能低下を改善するために、ケアを展開する時に、

起こりえる血圧の変動や熱発の対応等々、暮らしの中で、

住み慣れたコミュニティーの中で、サポートしたい。

この一年、いろんな病状変化もあったのだが、

今、彼女はデイサービスの利用も開始となり、

低下していた認知機能も随分改善して、なんと、

この週末泊りで、遠方で暮らす息子さんの息子さん、

大切に気にかけ見守ってきた初孫さんの結婚式に、

一時は出席できないと諦めていたのだけれど、

なんとなんと、出席する為、息子さんの住むとこへ。

 

来週診察時、結婚式の事、喜んで話す顔が目に浮かぶ。

 

在宅医療は、タイミング。

在宅医療は、暮らしを支える。

在宅医療は、高齢者救急の役目がある。

在宅医療は、コミュニティーの中で。

在宅医療は、永遠に不滅です((笑))。

 

いろんなキーワードが頭に浮かんだ。

そして、彼女が初孫さんの結婚式で、

優しく微笑む姿が目に浮かんだ❤

 

今日も、ザイタク医療は素敵だった。

みんなが、一生懸命なのが嬉しい。

皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

わたしはわたしになれました。

彼女がそう言ってる気がした。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

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