『国宝』とザイタク

僕の家は、歯医者の家。それも、

たかだか鳥取の祖父の時代から。

 

大阪歯科大学の牧野学舎が出来た時の一期生、

それが昭和4年頃と聞いているので、約100年。

歯科医療の道と向き合い100年くらいな家の歴史。

なのでたかが知れてる。しかもその家はもう無い。

 

鳥取の祖父の父親は商人だったらしい。100年前、長男の祖父に、

これから医療の時代になると、大阪へ医療の勉強をさせに行かせた。

お金も随分かかったことだろう。鳥取の祖父は田中藤吉と言うのだが、

鳥取倉吉で開業し、死ぬまで歯科地域医療を担ったようだ。

診療所の前に、バスの停留所をひいたりするところを見ると、

当時の自民党政治とも近かったみたいだ。政治献金で牢屋も、

入ったことがあるような無いような。その祖父の診療所には、

畳の待合室。診察室はリビングの真裏で、患者さんも常連だ。

いつも水墨画と日本酒で、ちびちびやりながらの診療スタイル。

 

伯父と親父と弟が歯科医になったが、結局この診療所は閉じた。

祖父の教えは、自主自立。親父も同じ様なことを言っていた。

たんぽぽの綿毛みたいに飛んで行き落ちたところが勝負の場所。

そこで根を生やし、その地域の人々にお世話になり、

自分の形の地域医療と向き合えば良いとの教え。だ。

 

その教えだけはしっかり引き継ぐことをしているつもりだけど、

僕が志したのは、医者の世界。それも、ザイタク地域医療の世界。

 

最近、時々思うのは、『血』は大事だなあってこと。

一代目の僕では本当の地域作りに辿り着けていない。

 

この道を究めて『血』に抗っていきたい。

ザイタクの世界で『国宝』を目指したい。

 

祖父に最近似てきた気がする。

鼈甲の金縁眼鏡は祖父への憧れ。

祖父が目指したザイタクの道。

どんなだったか想像しながら、

この道を精進して進みたい。

 

 

今日は、お昼間、少し時間が出来たので、

映画『国宝』を見てきた。映画は久しぶり。

この映画は本当に美しい。目指したくなった。

ザイタクの道の『国宝』に辿り着きたい。

皆さまもぜひ劇場でご覧ください。

 

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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