上を向けるなら、僕だって上を向いて歩きたいよ。

同世代の方のガンの患者さんと話す時、

最善を望み、最悪に備える。

を常に意識して話をしているが、

正直なところ、最悪に備える。

なんて、本当に出来るのだろうか。

 

僕自身が不治の病に今なったなら、

最悪になんて備えたくないし、

考えることもしたくないと思う。

 

 

先生、8月の入院から、ほんと、ガクッと来たんです。

まあ、数年前から、、先生にお世話になった時から、

こうなるのはわかってたことなんですが、、、、、

それに周りの友達にも、伝えてたことなんですが、、

決まって周りの友達は言うんですよね、、、

見た目からして大丈夫やん。大丈夫大丈夫気にしすぎや。

みたいなこと言われて、、、、今度は10キロも瘦せたから、

さすがに、そうは言われんけど、急に、家でゆっくりしときや、とか言われ始めるんですよ。

ほんま、こんなんやから、僕が死んだら、きっとみんな言うんですよ。早かったなあ。とか。

 

彼がうつむき加減で涙目を必死に隠しながら、

話されてるのを、気付かないふりで聞いてた。

 

 

 

彼は、僕と同い年で、お母様を在宅看取りしてからのお付き合い。

数年前ご自身に癌が見つかり化学療法中からの並診をご希望され、

今に至っている。彼とは、人生の最終段階の話を何度もしてきた。

 

彼の言葉をお聞きして、僕は、

そう思ってるんですね、、、、

としかお返事が出来なかった。

 

うつむき加減な彼。いつも通り玄関まで送ってくれた。

 

 

 

ここ数年でしてきた終活も、ほぼ終わり、

長年してきた仕事の引継ぎも今月で目途が立つ。

十分に、最悪に備えてこられた彼を尊敬する。

 

上を向けるなら、僕だって上を向いて歩きたいよ。

そんな心の声が聞こえた気がした。

 

どうか最後まで穏やかに過ごせますように。

そして、最後まで上を向けますように。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

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