抗がん剤の投与をその時まで挑戦し続けたい。
そんな気持ちも当然に有っていい。だけど、
その時が来た時、抗がん剤に生きた人生だと、
後悔する方もいることを、知っていて欲しい。
抗がん剤の止め時を僕は並診の時に必ずお伝えする。
患者さんは止めるという選択があることを聴くのが、
初めてで、驚かれる方が多い。病院ではなかなか話しは無い。
訪問診療の大半の時間を、丁寧にお伝えすることにあてる。
ご自身の人生を歩みたいと思っている患者さん。
ちゃんとした話を聞いたうえで抗がん剤の継続も。
とことんまで僕は、先生、抗がん剤したいんです。
だから、先生の言う通り、止め時はわかってるけど、
たくさんの副反応が出てのたうち回っても、それでも、
続けようと思うんです。いいでしょう、先生?
彼とは何回もこの話しを重ねてきた。
そして、とことんまで抗がん剤をして、
がんと闘ってこられた。その時が来た。
一旦病院に入院して病院主治医に精査加療頂いた。
並診してきたから、病院主治医とも意見交換が速い。
明らかな原因は、なかった。抗がん剤が悪さをした。
これ以上は続けられないと同時に、終わりの時が近い。
彼の最期は家で。と、ちゃんと一緒に考えてこられた奥さま。
いよいよが近いとの事で、急遽今日ご自宅に。訪問してきた。
せ、、せんせ、、い、、かえった、、で。
もう、だ、だ、いじょうぶ、や。〇や。
僕が来たのがわかったご様子で、指で〇をされた。
どんな治療を選ばれたとしても僕の患者だ。
人生最期の時まで、決して暮らしを諦めない。
早速、うつ伏せ寝に継ながる側臥位の為の寝返りの練習。
お父さん、膝立てて、そっち向いて、腰浮かして!そう!
足も手も動かんわ、先生、って言いながら、
僕を見る彼のまなざしはとても穏やかだった。
さあ、ザイタクを始めよう。ここからが腕の見せ所。
僕の患者さんの最後は、きっと穏やかにしてみせる。
信じる以外に希望は無い。
継なぎたいのは心意気だ。
良かったら聴いてください。
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