昨日まで医療依存度の高い中、生きてこられた。
そんな中、見込みは無い、いよいよだとの事で、
お昼に決意、急いで段取り、夕方に家に辿り着く。
今日からは医療依存度を下げ、その時に備えた。
そんな中、可愛いお孫さんが駆け付ける。
おじいちゃん、って声をかけるとちゃんと反応が。
昨日まで点滴加療があり、心不全ターミナル期。
インとアウトの水分量の確認の為尿バルーンも。
医療用麻薬は皮下持続注射で酸素も鼻にチューブ。
しかめっ面の顔になる度に症状緩和のお薬が増えた。
今日からはいよいよが近いのだけれど、ハッキリ、
家に居ることがわかっておられる。声も出始めた。
オシッコと酸素の鼻のチューブだけは残ってるけど、
あんなに厳重だった点滴は、甘いカルピスに変わった。
こちらの呼びかけに、彼は、
なんとなくだけど、やっぱり、
笑顔の感じでうなづきだした。
娘さんからお電話があった。
先生、ゴロゴロ言わないですけど、
脱水にならないのか心配です。
喉が渇く?って訊いたらお父さん、
「うん」って頷くからカルピスなら、
どのくらい舐めさせていいですか?
奥さまからお電話があった。
先生、あんなに悩んでた医療用麻薬。
息苦しさに使わなくても苦しそうなの、
昨夜はあんまりなかったんですけど、
旅立つまでにもっと苦しむんでしょうか?
家に帰ってこられたこと、
愛するご家族が介護していること、
お孫さんが声をかけてくれること、
こうして皆さんがお父さんに一生懸命な事、
医療用麻薬より症状緩和出来てるし、
どんな点滴より彼の人生を潤わせます。
こうお伝えすると、お二人とも、
しっかりと、わかりました、やってみます。って。
やっぱり、素敵な『ザイタク』はこうして続いていく。
医療は、医療者のものではなく、生きていく人のもの。
昨日までそして今日から。
今日までそして明日から。
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