先生、インフルエンザのワクチンどないしよ?
神経難病でお一人暮らしの彼は、
僕と同じでかなりの太っちょ。
更には、お酒と煙草が大好きで、
風邪を時々ひいては痰が真っ黒。
ワクチン打つ前にやることあるでしょ。
とりあえず、タバコ止めてみてはどう?
って提案すると彼、苦笑いで言い訳して、
本数を20本から10本にはしたそうだ、、、
ブラックフライデーで、今座ってる、
お気に入りのゲーム用チェアがさあ、
安売りやし、タバコ代浮いた分でね、
買おう思うてるとこやったし丁度ええわ。
ワクチンもお金かかるし、先生!!!
もしインフルエンザなったら、その時に、
お薬頂戴よ。在宅医療はそこがええとこやね。
熱出たら直ぐに診てもらって、治してもらえる。
お注射は懐も腕も痛いし止めとくわ((笑))。
と言うことで、無駄なインフルエンザワクチン、
今回彼は希望されなかったのでした。以上です。
酒も煙草も一人暮らしも止めたくない。
風邪ひいても痰が出ても煙草は止めない。
お金もないしワクチンなんか打たなくていい。
そこに欲しいのは自分を認めてくれるタナカ。
今日の訪問診療。希望と現実の開きと、
在宅医療の意味を考える時間となった。
今日もありがとうございました。また明日。
良かったら聴いてください。
















