先生、そろそろな、死にたいんや。
そんぐらいしんどいねん。なあ、、
市民病院との心不全ネットワークからのご依頼で、
ご紹介いただき病院循環器チームと並診している。
90歳目前の彼。生きるも死ぬも自分だ!という男の中の漢。
外来に通ってた頃、病院では彼が医者の様に治療を決めると評判だった。
だけど、お家での暮らしぶりは、実は、可愛いし真面目なところがある。
訪問看護師さんの入浴指導に、ちゃんと、耳を傾け、洗髪介助を受ける。
排便コントロールが不十分なら、看護師さんに浣腸等をしてもらって、
心不全の悪化を防ぐよう、大好きな奥様と暮らし続けられるよう、
ずいぶんと心がけておられた。終末期リハビリテーションだった。
だけど、そんなご主人に寄り添う奥様も彼同様に90歳目前。
彼の身の回りのこと一生懸命なものだから、ザイタク半年、
ちょっとお疲れがピークになって来て腰痛が出現し始めた。
心不全ネットワークが素晴らしいのは、
何か起こるその前に、連動できるところ。
先月末頃から訪問看護師さんから、的確に状態変化の報があり、
概ね今日のことが起こることが、みんなで予想共有できていた。
朝5時に冒頭の言葉のお電話を受け、
病院診療開始時間に合わせ病院主治医に相談。
そのタイミングで訪問診療に入り、人生会議。
先生、そろそろな、死にたいんや。
そんぐらいしんどいねん。なあ、、
そやけどな、、、、入院して、、、
コイツ休ませて、しんどいの治して、
正月は家がエエんや。どうやろ?
大丈夫ですよ。ちょっと注射で、
心臓軽くすれば、楽になります。
お正月はお家です。待ってます。
だいたいザイタク、時々入院。
心不全ネットワークだから、出来ること。
酸素ボンベと両手に杖。急な階段介助して車に。
大好きな奥様の運転で、市民病院へ向かわれた。
「わかってたんだよな、お前らはいつも」
って、彼の背中が物語っているように見えた。
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