幸せだとは言わないが、不幸ぶるのはがらじゃない。

九十前のお母さんは、二人の息子さんと暮らしている。

帰る息子さんを追いかけ病室で転倒し右腕を骨折した。

心不全治療が上手くいき右腕に三角巾のまま退院した。

あれから一週間、今日は再診。訪問すると満面の笑み。

それを見ていた息子さんも、とても素敵な満面の笑み。

介護が不安だと話されていたが、一つ一つ出来ている。

 

 

診察を終え、後はうちの訪問看護師に入浴介助を任せ、

玄関に向かうと、口下手な息子さん、追っかけてきて、

「オカンになんかあったら近所に頼んで先生電話する」

って、ちゃんと自分たちで人生会議も、し始めている。

 

 

シン・けったいな町医者のドキュメンタリー映像の中に、

『ザイタク』介護に関して僕がコメントする場面がある。

『ザイタク』に取り組む中で一番伝えたい気持ちの一つ。

 

 

両親の『ザイタク』介護をしたかった。

両親を死体検案書で送りたくなかった。

全部主語は自分なのだが正直な気持ち。

 

 

今日、先日の姫路の民生委員さん80名

との上映会のアンケートが返ってきた。

 

「介護は大変なものじゃなくて、楽しいもの、

だって一緒に喜び合えるじゃないですか」

という言葉が心に残りました。

本当にありがとうございました。

 

この言葉がホントに一番伝えたい気持ち。

それをちゃんとアンケートに書いて頂き、

なんだかとっても嬉しいし感謝の気持ち。

 

 

僕の欲しかったものは、両親の介護。

僕がしたかったのは、両親への感謝。

 

 

九十前のお母さんが診察の時に仰られた。

「先生にも、看護師さんにも、感謝。

そして、息子たちにもありがとう。」

 

 

今日も『ザイタク』は幸せだった。

今日もありがとうございました。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

 

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