一緒に暮らしていきたい

この家は、なんでうまくいくんだろう?

なんでこんなに、あたたかいんだろう?

そう思う家が時々ある。

 

「先生、次は、大便をうまくさせてやりたいんです」

 

オムツをつけて退院してきたお母さんを介護するご家族が、

退院してすぐに尿器を試した。

尿意もしっかりとあって、オムツ内に排尿することなく、

尿器使用で、排尿がうまくいった。

 

差し込み式の便器を用意しておられた。

次は、大便のチャレンジだ。

ポータブルトイレを提案したら、すぐに話が盛り上がる。

 

「また教えてほしい、ポータブルトイレへの乗り移りを」と息子さんが。

「歩いてお出かけしたいねん」とお母さんが。

「まずは、おトイレやな」と本人の妹さんが。

 

このお家は、沢山の方々が出入りする。

たくさんの親戚、隣近所のおっちゃんおばちゃん、友達まで、

タナカには誰が誰だかわからないが、

誰彼なく、皆さんが話しかけてくる。

 

せんせい、これはどうやろ?あれはどうやろ?こんなんどうやろ?

 

そして、タナカが答える全部に、耳を傾けていただける。

 

そして、みんながよってたかって手伝う。

 

そこには、お世話したい気持ちが溢れていた。

母親と一緒に暮らしていきたい気持ちで溢れていた。

 

ザイタクって、楽しいなあ、と思える時間だ。

今日も大事なこと教えていただきました。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

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