『在宅医療の光と影』

先日、玉手箱研究会の今年の活動計画を、たてた。

 

一番大きな予定は、

第4回日本全国在宅医療医歯薬連合会全国大会in近畿である。

 

玉手箱研究会で土曜日13:30~のセッションを1ついただけた。

大会役員の皆様、本当にありがとうございます。

 

さて、早速、このセッションの準備を始めた。

 

大会のメインテーマ『在宅医療の光と影』

これに沿った内容にしていきたい。

 

在宅医療は、

クリニックを始めた10年前と比較すると、

随分と認知されてきた。

 

10年前は、

ザイタク医療は、生活再建、生活支援を行い

お家で過ごしやすくなるようお手伝いしますと話しても、

「往診?だけでしょ。大変やで。ずっと呼ばれるよ、患者さんに」

「在宅クリニックは、会員制?お金も高いんでしょ?」

みたいなことをよく言われた。

 

最近では、少し変化してきている。

内容の、質を問われていることが多くなった。

 

タナカも、こんな経験をするようになった。

 

「先生、電話出るの遅いやん。困るは。そんなんでは」

「ごめんなさい、シャワーしてて」

「もし、そんなんで、息が止まってたらどうするん?」

「必ずかけ直すから、待っといてくださいね」

「わたしら介護しているもんは、不安でしょうがないんよ。すぐ出てよ、電話に」

「トイレしながらも、電話は持ってるから大丈夫やねんけど、

シャワーはちょっと、、、、、携帯の防水弱いから、、、、

15分だけ待っててね、そしたら電話かけ直すし」

「あかんあかん、そんなんやから、痛いザイタク医って言われるねんで」

「ごめんなあ、できるだけ頑張るんやけど、まだまだアカンなあ」

「次は、必ずすぐ出てや、頼りにしてるんやから」

 

ファーストコールを一人の医者でとる在宅クリニックもあれば、

オペレーションセンター一括対応もあるときく。

 

「はい、24時間対応の〇〇クリニック電話コウカンの〇〇です。ご用件は?」

「息が少し変で、先生に連絡してほしいんですけど」

「どんなご様子ですか?熱は、ございますか?血圧計はお持ちですか?

今から測定お願いできますか?」

「息が変なんで、電話したんやけど、そんなにいろいろはしてないです」

「それでは、困ります。測定を。訪問看護ステーションにお電話されましたか?」

「まだです」

「まず、看護師さんに訪問依頼をしてみてください」

「はい・・・・・先生と話せないんですか???」

 

今、在宅医療の認知は進んだのだが、

中身に関しては、まだまだ議論されていない。

 

タナカも、その質に対する評価や批判を受け、改善に取り組んでいる。

シャワーやトイレで、電話に出れない時のために、2番目にかける電話番号を用意した。

医師も1人では、往診対応が重なることもあり、

あっちにもこっちにも身動き取れないことがあったので、

医師2人で、チームを作っている。

まだまだ、質を高めていきたい。

 

今回の大会のテーマ『在宅医療の光と影』

多くの方々と、光と影を一緒にディスカッションして、

より良いザイタク医療を作っていきたいと思う。

 

玉手箱研究会のセッションも詳しく決まったら、

また、案内します。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

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