あの頃の僕は、自分はちゃんとやってると思っていた。 あの頃の自分は、僕はいつも一人で孤独だと思っていた。     あの頃の僕は、自分のことだ…

人生の最終段階のお看取りの過程において、病気の種類に関わらず、 お薬なんかではどうにもできない壁、いわゆる『死』の壁がある。   『死』の壁を越える時…

安穏な暮らしを願って、名付けたワンちゃん２匹が、 お伺いする度に、跳んでお出迎えしてくれる。 安（あん）ちゃんと穏（のん）ちゃんのいるお家。   安穏…

それがわかって、何になるんですか？   そのお薬で、暮らしが楽しくなりますか？   治らないんなら、もう入院は要りません。   &…

彼との診察では、最近いつもノルキンをする。 僕がメッチャ忙しい日でも、今日も行く？と尋ねると、 良いんですか？！行きましょう！、ってなる（（笑）） 二人で歩くノ…

お母さんね、やっぱり歩くの諦めてないんです。 うわ言やけど、今から歩きますって言うんです。 私もね、お母さんのね、命もやけど、 それ以上に、歩くこと諦めてないん…

あかんわ、先生、息がしんどいんや。     そっかあ、息しんどいんやなあ。       沈黙が続く。しばらくし…

外孫のひ孫さんもやってきて家族みんなでお食事会をして、 寝て過ごすお母さんの横で、ワイワイと過ごされた日曜日。   今日は、良い日だったんですね？ &…

今日という日は、 今の時代に生きる僕らは、 決して忘れてはいけない。   僕らが生き続ける限り、 12年前に起こった事実を、必ず、 後世に伝えなければ…

もう何も話せなくても、この空気感を倶（とも）にするだけでいい。 呼吸困難感の強い間質性肺炎の終末期であっても、 ひ孫さんがお家に来ると、目を開け、何かを話しかけ…