天使ババか、鬼ババか。

センセ、ワタシは、

今日からはお父さんの看護師すんねん。

今朝歩き仲間に宣言してきたさかい。

 

仲良しで、いつも漫才会話のご夫婦だが、

お父さんがそろそろの時が近づいてきた。

 

それでも、このご夫婦は漫才をやめない。

 

センセ、この人な、

あれ食べたい、これ食べたい、

言うさかいな、あれも、これも、

ちょびっとずつ、ちょびっとずつ、

おにぎりにしたり、カレー作ったり、

サンドイッチがエエ言うたら、

薄切りパン買いに行ってな、卵とマヨネーズや、

スイカ欲しい言うたら、ちっちゃく切ってな、

卵かけご飯言うたら、エエ卵こうてきてな、

ほんま、あれもこれもな、、、、、、

 

お母ちゃん、白衣の天使みたいやな、

と横からウチの保健師が。

 

すかさず、返すお母ちゃん。

 

アカンアカン、たまに鬼が出よんねん。

せやからな、白衣の天使ババやなくて、

ねずみ色着の鬼ババや、鬼がたまにでよんねん。

 

お父ちゃんに少しでも笑顔になってほしいから、

ありとあらゆる手料理を用意し、

ありとあらゆるおしゃべりで盛り上げるお母ちゃん。

 

聴診器がてら、お父ちゃんに、訊いてみた。

 

鬼か天使か、どないでっか?!

 

コッソリ、

教えてくれたお父ちゃんは、

笑顔で涙でした。

 

ワシにとってな、あいつは天使やで。

 

 

 


ブログランキング参加中です。クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

たなかホームケアクリニックYOUTUBEチャンネル登録よろしくお願いします。