毎年この時期、
市民病院の研修医先生が交代で、
2週間ずつ地域医療研修にやってくる。
毎年お伝えすることは、
在宅生活を維持するために大切な
地域医療連携の具体的なこと。
地域医療連携は、
患者さんのザイタク生活を維持するために大切。
そして、具体的には、並診が大切であるとお伝えする。
地域中核病院とザイタク医の並診だ。
いつも2点をお話する。
①無駄な救急搬送が減らせる。
在宅医が急変時ワンストップ診療し、
判断することで、無駄な救急搬送が減る。
それにより病院医師の疲弊を緩和し、
メインの入院治療に集中できる環境が作られる。
②並行する診療により、
患者さんの終末期に傾いた時の、
ザイタク医療の受け入れが容易になる。
多くの患者さんや患者さんご家族は、
夜間の急な変化の対応時、不安を感じ、
直接救急搬送後、入院加療を受け、
その時の経験がトラウマとなり、
在宅を諦める可能性が高まってしまうことがある。
並診の早期介入により、無駄な救急搬送が減り、
病院当直医の疲弊も緩和し、患者さんの在宅療養の不安も軽減できる。
もっともっと、
地域医療連携を予防的観点から取り組むべきだと、
12年間毎年、お越しになる研修医先生にお伝えしている。
市民病院の研修医からレジデントになられた若手医師の先生方は、
この地域連携の意義をご理解いただき、積極的に並診のアプローチに
チャレンジいただけるようになりつつある。
今日は、研修医先生と一緒に回った。
若い先生に診察してもらう患者さんたちも
なんだか未来を夢見て楽しそうだった。
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