先生、本屋さんで病気の本を買ったり
AMAZONで写真集を買ったりして
だんだんわかってきて、、、、、
どうして、こんな事になっちゃったんだろう、、、
どうして、私の家族が病気になっちゃったんだろう、、、
どうして、どうして、どうして、、
こうなってくると、夜中に爆発しちゃって、
もうどうしていいかわからんくなって、
わーんって、大声出して泣いて、泣いて、
居ても立っても居られなくなって、
外に飛び出しちゃって、そして、
グルって庭を早足で一周まわって、、、
また、部屋に戻ってきて、、、、
お父さん、一緒に死のう、、、ね、もういいでしょ、
長く生きたし思い残すことない、、、っって、
なっちゃうんやけど、言うのタダやから
死ぬ死ぬ何度言っても言うのはタダやけど、
この気持ちどうにもならんのやけど、
そんだけお父さんに話したら、少しは落ち着くんやけど、
お父さんは落ち着いてるけど、一緒に泣いてくれて、、、
この話を一生懸命に話す彼女を見るご本人は、
涙目だけど、メッチャ笑顔で、、、、出せない声を
口パクで、「大丈夫だよ」って、話されて、、、
そしたらまた彼女が続けて、
先生、こんな恥ずかしい話、しちゃって
お忙しいのにごめんなさい。。。
でも、この人食べることだけは
やっぱり生きがいなんです。
だから、あの電気イスみたいな車椅子は嫌やけど、
食べる練習するための椅子はちょっと、もう少し、
優しい車椅子なら納得したので、用意して
食べる練習してやってください。
彼女は深々と頭を下げられた。
こんな話を今日はお聞きした。
病気になるということ。
病気を受け入れるということ。
決して簡単に考えてはいけない。
僕たちはいつも謙虚であろう。
訪問は準備を怠ってはいけない。
ザイタクは、ザイタク医療は、
ご本人ご家族の覚悟だけではどうにもできない。
僕ら訪問するものの覚悟も試されている事を
決して忘れてはならない。
奥さん今、何か思うことありますか?
帰りがけにたずねたら、こう話してくれた。
私この人と一緒に居られることが、、、『全て』なんです。
ザイタクに取り組む姿勢、あらためて襟を正そうと思った。
今日もありがとうございました。
帰りの往診車のラジオからこの曲が流れていた。
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