先生、どんなことでもしてやってほしいんです。
少しの手抜きもなく、お願いいたします。
僕にとって、この人は、かけがえのない最上の妻なんです。
そう言って、目に涙を浮かべながら、深々と頭を下げられた。
医療にお世話になることがなかった80年の人生。
この年になって、急にこんなことになるなんて、、、、
どうして良いかわからず、、、狼狽えております。
先週、入院して、今日こうして、妻が、
この家に帰ってきてくれたこと、、、、、
もう、もしかしたら、、、、、
そんな事が頭によぎっておりました。
話は途切れることなく、次から次へと話される。
愛する妻が、もうどこか手の届かないところへ
行ってしまうのではないのか、、
どうしようもない不安と戦いながら、
この2週間、洗濯物を干したり、家の掃除をしたりして、
必死に、歯を食いしばり、妻の帰りを待っておられたようだ。
ショックのあまり、話が二転三転してしまう。。。。
奥様のことをとても愛しているのが伝わってくる。
ご本人も、夫の狼狽ぶりを見て、
申し訳無さそうにされている。
自分のことより夫を思い遣るご様子だった。
自分自身の病があるのにも関わらず。。。
こんな出逢いは、在宅医療ではよくあるのだが、
あまりにも切ない。そして、苦しい。と想像する。
ご夫婦で、これから私達どうなってしまうのだろう、、、と不安でいっぱいだ。
彼らの大切な時間を支えられるよう耳を澄まし、
心の声に耳を傾けられるよう、準備したい。
少しでもその不安が和らぎますように、祈るばかりだ。
素敵なご夫婦に出逢い、この曲が浮かびました。
良かったら聴いてください。
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