今日を変えよう。それしか出来ないのだから。

酒井くん。小4の時、小児麻痺で走るのが遅かった。

タナカも、ぽっちゃりで塾通いのおとなしい少年。

学校では、いつも酒井くんと過ごした。

小学5年生の時、酒井くんは養護学校へ。

それを知ったのは、中学生になった頃。

 

転校続きだった小学生時代。

4年生の一番寂しかった時、酒井くんがそばに居てくれた。

酒井くんの苦しみを聴けたわけでもない。

酒井くんの寂しさを紛らわせれたわけでもない。

 

彼と、一緒に居ただけ。彼が、一緒に居てくれただけ。

正直、酒井くんは僕の寂しさを紛らわせてくれた。

僕は、彼と走るのが同じくらいの速さだっただけ。

それだけで、自分勝手に親友だった。

僕は、養護学校へ行ってしまう彼を救えもしなかった。

 

それでも、彼は僕と一緒に居てくれた。

だから、僕は学校が寂しくはなかった。

不登校にならずに済んだ。

彼が一緒に居てくれたから。

 

 

どこまでもいっても、今の僕では当事者になれない。

でも、当事者がいてくれるから、今の僕がある。

そばにいる努力を、これからも、そして、今日も、続けたい。

酒井くんは元気でいるかな。。。

今なら、もう少し、僕でも役に立てるかな。。。

 

 

今日を変えよう。

それしか出来ないのだから。

良かったら聴いてください。

 

 

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