一触即発な1日。

医療依存度を、目の前の症状だけで増やす傾向を危惧する。

今日も退院予定の新患さんの状況を聴いてるだけで、もう大変だ。

医療依存度はコントロールできる。暮らしを想像できるのなら。

 

 

医療依存度が増えると在宅医療が捻じ曲がる。

 

なぜか?って、そりゃあ、まあ、残念やけど、、、、

医療の量を増やすほうが、儲かる仕組みだからだ。

 

研修医が訊いてきた。

 

肺がんのターミナルの方の訪問の後。

 

点滴を絞って、喀痰量が減って、

医療がほとんど無いようにすると、

最期の時間を過ごしやすくするのを

目の当たりにしました。

 

病院なら、1日に点滴を何本も入れている。

2時間おきぐらいに、看護師さんが訪室して、吸引をしていく。

 

なんでこんな風になっちゃうんでしょう?

 

点滴があって、唾液が増えて、誤嚥して、

痰が増えて、吸引も増えて、そして、患者さんも苦しそうで、、、

 

家では普通に、訪問入浴サービスとか訪問看護さんとか来てくれて、

お風呂も入れて、お体がキレイなのに、病院の患者さんとか、

在宅患者さんでも医療の多い人は、点滴とかいろいろあって、

入浴は普通じゃなくなってて、、、、お体もキレイじゃないし、、、

苦しそうにも見えるし、、

 

医療を闇雲に増やすのって、あんまり良いことないんですね、、、

 

 

医療は、患者さんが暮らしていくためにある。

患者さんは、医療経済が成り立つためにいるのではない。

 

 

もう一度、言う。

 

医療は、患者の命のため。

患者は、医者の飯の種ではない。

 

 

研修医時代に、これをしっかり学んでおいてほしい。

そして、僕らも、初心を常に忘れてはならない。

ヒポクラテスの誓いにだって、書いてある。

 

 

 

今日は、今だに終わらない相続問題で、

弁護士さんと税理士さんと話しばっかの1日だった。

母の一周忌は、お金ではなく、母の命を弔いたい。

ほんと、相続問題も、医療依存度も、一触即発な1日だった。

良かったら聴いてください。

 

 

 

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