医者になって、4ヶ月目の夏。
研修医の同級生が死んだ。
同級生の死が、過労死の認定を受け、
新しい夜明け、新医師臨床研修医制度ができた。
その夜明け前を、僕は知る。
その夜明け前に、僕の医師としての初めての師匠、
胸部外科の教授に言われた忘れられない言葉がある。
医師と言う仕事は、患者の命を預かる仕事だ。
24時間365日生きている中で、病気が起こり患者となる。
その患者の病気を治すために、医者は居る。
はたして、労働基準に当てはめていい仕事か、
よく考えて、お前の医者人生を歩んでいけよ。
今僕は幸せなことに、僕を信じる患者の
24時間365日の暮らしを支える立場にいさせてもらえる。
労働基準に当てはまる仕事の仕方では、決してない。
そして、この仕事を可能にしているのは、
僕の力では決してない。患者の暮らしを
守ろうとしている多くの仲間のおかげで、
そして、こんな仕事の仕方を赦す家族のおかげで、
この仕事を全うできている。
あの日、教授が僕に言ってくれた忘れられない言葉を、
研修医がやってくる度に、思い出し、話し伝えることにしている。
夜明け前の、深い深い闇を知り、
今の光り輝く研修を大切にしてほしいから。
今、あの夜明け前の忘れたかったことも、
ギュッと掴んで、前に進みだしている。
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