人は死ぬことなんて考えて生きていない。
僕は、ザイタクでのお看取りでそう思うようになった。
先生、葬儀屋さんのことなんて考えてもいなかったです。
こんなに早く急に逝くなんて、正直、思ってなかったんです。
夜中やし、葬儀屋さんもどこ開いてるかわからへんし、
コマーシャルの家族葬とかよく聞くけど、そんなん、
今日の、しかも、今の今まで、私達に関係ない思ってたんです。
先生、涙も出えへんわ、急すぎて。だってそうでしょ?!
明日、孫らがお祖父ちゃんに会いに来るいうさかいに、
ちょっと阪急まで行って、ごちそう買うてきてんケド、
ただいま言うて、返事ない思うたら、息してへんやんか、、
慌てて先生電話したけど、お父さん急やわ、、、ホンマ、、
どの方も、どのご家族も、一生懸命にザイタクに取り組まれ、
まあ、タナカなりに、皆さんと人生会議なるものは診察毎に重ね、
漠然としたその時の想像はされるようになったターミナル期の方々でさえ、
こうして、所謂、『死ぬこと』なんて考えず、
やっぱり、今日を、そして、今、この瞬間を生き抜き、
明日を夢見て生き続けようとしておられる。
僕はそれでいいんだとこの頃思う。
今を一生懸命に生き、そして、死ぬ。
一生懸命生きる時、そこに尊厳が生まれると思う。
僕は患者さんのこの一生懸命を支えたいと今強く思う。
『非開始と中止』も、『尊厳死』も、『リビング・ウィル』も、
人々が一生懸命生きることの中に、きっと答えがあると思っている。
今日は、無性にこの曲が聴きたくなった。
熱く生きよう。まだまだやれる、僕たちは。
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