ここに来ると、今の自分の立ち位置のズレや成長が確認できる。
あの頃、純粋に、大好きなおばあちゃんに家で生きていて欲しかった。
肺がんだとか、終末期だとか、脳転移や骨転移、そんな病名だらけのおばあちゃんやなく、
僕の手を引き、阪急電車に乗って、宝塚ファミリーランド、阪急百貨店に連れて行ってくれる、
そんな大好きなおばあちゃんの最期の家での暮らしを共にしたかった。
細かくつぶして食事介助したイチゴやベッドサイドに並んで座り眺める白梅。
医者3年目の自分が医者になった意味をやっとその時、見いだせて、それで始めたザイタクだ。
この祖母との素敵な家での時間を、苦しむ患者さんにもお届けしたい。
誰だって、どんな病気をしたって、ザイタクなら家で暮らせる。
そのために、リハビリを学び、介護保険を学び、
ロックバンドのようなちっちゃいけど夢はでっかいチームを作って、今ここまでやってきた。
だんだんと、良い時代も悪い時代も経験し、
だんだんと、どんな夢も叶えるザイタクチームが出来た。
だんだんと、どんな痛みにも耐えるザイタクチームが出来た。
今日、祖母の家の庭の草引きに出かけると、
大好きだったおばあちゃんとベッドで並んで座り眺めた白梅が咲いていた。
だんだんと、春は近づく。
だんだんと、春に近づく。もう少しだ。
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