ちょっと、オーバーワークやけど飛ばし気味で訪問を重ねている。
大腿骨頚部骨折直後のザイタク患者さんが居る。
今日も彼女はこうだった。
あ~アンタか、ぜ~ったい折れてへん。
こうやって風呂も入るしトイレも行ける。
そこの湿布取ってんか?!ホレホレ、ここや。
貼ってくださいや。ココココ、ココやん。
腫れてへんやろ、マシやろ、湿布で大丈夫や。
診断も日常生活動作の評価も、予後予測も、
すべてがご本人によるもので、これがまた、
『家に居る』という判断基準からすると、
大正解な選択をしているから、こちらのほうが勉強になる。
それでも、要所要所でのリスクは軽減しておきたい。
居室横の中庭での排泄を避ける為のさりげないポータブルトイレの設置や、
寝ながら食べているお好み焼きやおにぎり、飲むヨーグルトの食形態の確認、
ストロー付きのコップのお茶の飲み込みを付かず離れず嚥下評価し、誤嚥を予防。
土間を這って行くトイレの手すりの骨折直後の彼女の動作に合わせた設置や
膝小僧がズル剥けにならないように土間に敷いたマットレスの硬さや配置の確認、
あと、こんな状態でも毎日、一人で湯船に浸かる入浴動作の評価もなんとかしておきたい。
『暮らし』を支えるザイタク医療に取り組む以上、
診断・内服薬の調整等だけを仕事にするのではなく、
しっかりと彼女の暮らしの中での日常生活動作評価・改善や、
左下肢の不自由さによる精神的苦痛の除去に取り組みたい。
どの場面でも、歯を食いしばって、今こそムリをする。
そんな泥臭いザイタク医をやる時の自分が結構好き((笑))
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