先生、ワシな、コイツのパンツ、
今日は洗ってやってな、ほんでな、
例のコーラックな、一粒でええ思うねん。
這(ほ)うて行くトイレまでの距離と時間、
ワシな考えたんやけどな、それにな、
ワシも飲んだことあるさかいにな、
だいたい辛抱できる時間わかるねん。
いっぺん硬いのでテナ、通り良くなっとるさかいにな、
一粒に変更してみよう思うねんけどええやろか?
足の骨折で歩けんようになった妻の介護を
出来るか出来ないか不安に思っていたお父さん。
「オカンの事ちゃんと見とかなオカン死んでしまうぞ」と
息子さんに毎回叱られてた不全片麻痺のお父さん。
一晩中コタツで寝る妻の横で寝るのはさすがに無理や、
ワシが倒れるわ、言うて逃げ腰だったお父さん。
いつの間にやら、便まみれになった
愛する妻のパンツもちゃんと洗って、
下剤の量の調整も医者の僕に提案してこられる。
僕らがすべきなのは、サービス提供ではなく、
いい塩梅の距離感のある支え合いとリスペクト。
今日は、素晴らしい仲間のお二人と
2時間半も『ケアエール』の勉強会をした。
人の『暮らし』にリスペクトを。そんな『ケアエール』を活用しよう。応援しよう。
5月の関西リビングウィル研究会(第6回ザイタクなんでも勉強会)が楽しみだ。
遠方からわざわざこの関西の三田に、2人で来ていただき、ご講演いただける。
「先生な、ワシこいつのパンツ洗ってやったんやで。」
そう自慢げに話すお父さんは、やっぱりお母さんのことが大好きで、
「お前がいてくれるだけで、ワシは十分幸せや。」って言ってるようだった。
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