お一人様だった親父の教え

先生、、、えっと、、え~、、、、、

胸が、、えっと、、、ええ~~~っと、

キューっとですね、えっと、、痛くて。

 

二週間前に、六〇歳の同級生の仲良し奥さんを

ご自宅で看取られたご主人からのお電話があった。

 

彼は、申し訳無さそうにオドオドと電話の向こうで話される。

奥さんの葬儀や諸々が終わり、息子さんや娘さんは元の生活へ。

大好きな奥さんが切り盛りしていていたご自宅での一人暮らし。

 

男のお一人様はこうして始まり、そして、終わっていく。

 

今年の3月、父は風呂でヒートショック、つまり心筋梗塞で、一人、旅立った。

息子や孫に、何も言葉を残さずに。それも父の人生だけど、人知れず、

こんな胸痛と戦う日々だったのかもしれない。

そして、こんな切ない寂しさと同居の毎日だったのかもしれない。

 

 

お父さん、奥さんの後追って急ぐのも、どうかと思うんやけど。

 

先生、僕、ホンマは寂しくて後追いたいんやけど、

妻に、子供らのこと頼むねって、、、、だから、

この胸の痛み、先生、どうしたら良いでしょう?

 

その後、ご近所の循環器科の先生に診てもらい、

心電図で心筋梗塞の疑い。専門病院へご紹介。

 

先生、また、電話ごめん。今度病院でする検査のこと、

もう少し詳しく教えてほしんや。妻がいたら、一緒に決めるんやけど。

 

そう仰って、電話の向こうで、奥さん思い出し涙をこらえながら、

タナカの説明を、今日の電話でも一生懸命に聞いておられた。

 

『ザイタク』は皆さんのもの。『暮らし』は皆さんのもの。

ただそこで、なんでも相談にのれる存在に、僕はなりたい。

親父が最後に教えてくれたのは、こういうことだと思っている。

 

寂しそうなお父さんを見てたらこの曲が浮かんだ。

良かったら聴いてください。

 

 

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