『自主自立』が、いつもの口癖。
だから教えることは殆どなかった親父が
ある日、僕らに言った言葉がある。
俺等、歯医者も医者もな、患者診てなんぼやで。
この言葉は重かった。
開業して40年。多くの人に支えられて、今日がある。
自分一人で、この場所に来れた訳は、決してない。
浮気心で、医療以外の道に間違っても手を出すな。
この道で芽も出ないうちは、他の道なんて到底無理だ。
自惚れるな、勘違いするな、分をわきまえろ。
歯医者、医者は、いつだって勘違いしてしまう。
今日も俺は、技工室で、入れ歯の調整だ。
どうしても飲みに行きたいなら、場末のスナック。
殆どが、自分の家に帰って、一人飲み。
楽しそうに一人準備する親父が懐かしい。
iichikoお徳用パックとパックに入った赤ワイン。
それに当ては、業スーのお得用切り落としハム。
そして、それらのお酒をしながら、
一人眺めるのは愛するオカンの寝顔。
そんな親父だから、40年も地域医療に貢献できた。
その親父に、倉吉のおじいちゃん、歯医者だったのだが、
おじいちゃんの行きつけだった地元のスナックに
連れて行ってもらったことがあった。
あんな親父と同じようなおじいちゃんだったことを
おばあちゃんのようなスナックママに教えてもらった。
あんた、藤吉さんの孫か?私らな、いつも患者の話、グチグチ聞かされとったわよ。
アンタも気張って患者のために働かなアカンけえの。男はそうでなきゃモテんのよ。
耳慣れない山陰弁のおばあちゃんママは、藤吉の孫の僕に、
とっても優しく、そして、厳しく話してくれた。
藤吉おじいちゃんの彼女だったのかは、定かではない((笑))
僕にだって、今、沢山の応援団が居てくれる。
この応援を、真摯に謙虚に受け止め、
これからも道を間違えず、患者さんのために頑張りたい。
目の前のビーナスが僕の支え。
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