今日は、2023年8月1日。
今日から8月。本格的に夏だ。
今年の3月に父が旅立ち、今年は初盆だ。
一人、初盆のために手を合わせてきた。
2018年8月1日母が父の歯科診療所で転倒。
右大腿骨頚頸部骨折受傷。あの日から5年。
この5年で、両親の介護と在宅死を経験した。
リビングウィルの表明が孤独死に繋がるという、
僕の仕事からは想像だにできない難行苦行だった。
肺癌だった祖母の在宅介護経験、
この2つの人生を左右した経験に次いで、
人生を大きく左右する5年の経験だった。
25年掛かって少しずつ心を整理してきたが、
在宅医療に対峙するということが、
研修医時代の『医師とは』の問いの連続で、
また、両親の5年を経験して心を痛めているが、
ザイタク医療に取り組むということが、
両親の死のフラッシュバックの連続であり、
結局のところ、最後に辿り着く僕の拠り所は、
白梅を一緒に眺めた祖母との経験になる。
宝塚市立病院胸部外科入院で放射線治療中に、
こんなところにいては死んでしまう。
ここでは死ねない。お願いやから、
章ちゃん、お家に連れて帰ってほしい。
あの日あの言葉で発した祖母のリビングウィル。
僕が取り組めることは、やっぱり、これだけだ。
『あなたの家に帰ろう』
これ以上でもこれ以下でもない。
あとはみんな好きにやればいい。
8月1日は、僕にとってのザイタク記念日。
あの日あの時、母の骨折が、
また、僕の人生を大きく変えた。
僕の生き甲斐が光り輝き出した。
今日は、僕と同じ山陰にルーツのあるアーティスト。
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