1945年8月15日日本は敗戦した。
多くの若い命が、何のためか、誰のためか、
よく分からないまま、お国のためと言うことで
戦地に向かい天国へ旅立った。心から哀悼の意を捧げたい。
トルサデポワンという突然死する不整脈があったとされ、
大学は持病によるものだと主張し、森くんのお父様は、
息子の問題に非ず、研修体制に問題があるのだと主張された。
同じ様に研修医であった自分は、学年代表ということもあって、
同級生の研修医アンケートの集計を、お父様から依頼された。
そのアンケートとお父様(労務士さん)の調査結果が国会に提出され、
当時の厚生労働大臣 坂口力先生の手により、
新医師臨床研修医制度の設立に繋がったことは
多くの現役医師たちの知るところだと思う。
当時の自分は、そのアンケートの意味が理解できていなかった。
自分の教室の胸部外科の教授に相談に行き、アンケートの意味とともに
『医師の仕事』と『研修医は労働者』と『患者の命』の話をして頂いた。
胸部外科今村教授に出されたこの宿題は、25年経った今も、答えは出ていない。
が、25年前の24歳の若い自分は、こんな事を自問自答していたのを覚えている。
研修医の命は、医局のためにあるのか、大学のためか、国のためか、
それとも、やっぱり、患者のためか。そして、自分自身のためか。
78年前も、25年前も、僕らは命の大切さを学んだはずだ。
自分は、何のために、医師の道を志しているのか、
この大切な8月15日。胸に手を当て、しっかりと考えたい。
それが、この国を守ってきた先人たちへの恩返しになるはずだ。
合掌。
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