28歳の頃、リハビリの世界に、夢を見た。
素晴らしい世界だと、世間知らずの僕は、
リハビリにどっぷりとハマった。
当時の篠山リハが、日本の医療を変えると信じた。
ホント世間知らずの、甘チャンの28歳の僕が、
真のリハビリの素晴らしさに触れたのは、
リハビリの発祥地、アメリカで、だった。
CI療法っていう、脳卒中片麻痺患者の上肢トレーニングがある。
国内初導入の仕事に関わっていた28歳の青年タナカが
人生唯一の国際学会発表サンディエゴの時に、
CI療法のメッカ、アトランタに行かせてもらった。
そこで出逢ったトレーナーのビル(70代の初老の彼は熱かった)に、
今、僕が全身全霊で取り組む『ザイタク医療』の一番の極意を教わった。
ビルが、僕に見せたのは、70代女性の脳卒中片麻痺患者さん。
CI療法前後の彼女のビデオを見せて、僕にこう尋ねた。
「Mr.TANAKA、CI療法前後で、彼女の変化。何かわかるか?」
「Mr.Bill、右手の動きが、少し動くようになったのではないでしょうか!?」
こう答えるタナカの目を見て、彼は、ゆっくりと力強く、そして熱く話してくれた。
「NO。よく見てみろ!彼女の表情や、着ているバラ柄の洋服、口紅のカラー、
真っ赤だろ!?立ち居振る舞いや、笑顔の力強さ、まだまだあるだろう!?
彼女は、このCI療法で『サイコロジカルヴィクトリー』を勝ち取ったんだよ。
Mr.TANAKA、君はまだ若い。患者のこの変化に気がつける感性を磨け!!!
そして、患者の『サイコロジカルヴィクトリー』を支えろ。患者は君を待っている。」
70代の初老のビルの熱っぽく語る姿は今も鮮明に覚えている。
28歳だった世間知らずの僕に、患者の為の感性を磨くことを教えてくれた。
世間知らずだったあの頃の若さをビルに負けないよう僕ももう一度思い出そう。
さあ、リハビリテーションで、この国の医療を変えてやろう。
本当の意味で、患者の為の医療に、変えてやろう。
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