胃瘻がもたらす尊厳。家を出ると虹が出ていた。

食道ガンのターミナル期。

病気での最期がやってくるというより、

肺炎や窒息、出血、、と、他の症状で、

最期に至ってしまうことがあって、、、

在宅医としては、そこのコントロールに注心する。

 

この事をよくご存知の病院治療医が

患者さんとともにACPに取り組むと、

最期の最後まで、ご本人の尊厳が保たれる。

 

 

普段、医療依存度を下げることで、

尊厳を保とうとするタナカだが、

今回は、その逆で、胃瘻が用意され、

医療依存度を上げているにも関わらず、

尊厳が保たれている。ほんとに穏やかだ。

今回、改めて患者さんから学んでいる。

 

この穏やかな時間を用意したのは、

ご本人とご本人のことが愛おしくて仕方がない奥さんと、

目先ではない最期の暮らしを想像していただいた病院治療医だ。

 

 

在宅医療は、まだまだ、まだまだ、まだまだだ。

もっと謙虚に、患者から学ぼう。学び続けよう。

 

 

診察から家を出ると、虹が出ていた。

そんな日曜の診察は、やっぱり素敵だった。

 

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