医者7年目の僕は介護老人保健施設、
所謂『老健』に専任医師として働いていた。
それはちょうど20年ほど前だが、
介護保険の勉強をしながら働いていた。
そんなこんなで、篠山市の介護予防事業に参画し、
自治医大の今の地域医療の小谷教授に教えていただき、
篠山市高齢者対象のアンケート調査を計画実施した。
当時、篠山市の人口が4万5千人。高齢者が1万人弱。
回答率は、80%以上。8000人以上の方の回答だ。
『今住んでいるところで人生を全うしたいですか?』
この問いの結果は、85%以上の方が『はい』と答えた。
もう随分前のことだから、ウル覚えでごめんなさい。
当時アンケートに答えられた方が、
20年も経ったから、そろそろ、
平均寿命に差し掛かっているはずだ。
果たして、85%の方が、表明したリビングウィル通りに、
住み慣れた家で、最後を迎えて居られるだろうか!?
答えは明白だ。全く変わらずの20%程度だ。
どうしてだ?
リビングウィルを表明しましょう!
人生会議・ACPをしましょう!等々、
人生の最終段階に関係する取り組みは、
20年やってきたが、結果は、、、、
ぶっちゃけ、何も変えられていない現実。
ここはやっぱり地獄だ。
最期までお家で暮らしたいと言う、
ご本人の切実な祈りに近い願いさえも、
飯の種にして、そして、その願いは、
多要因が絡むだなんだと言って、目を伏せる。
それはもちろんのこと、僕も同じで罪深い。
同じ地獄で君を待つ。
さあ、しっかりと現実を知り、
医療とどう付き合っていくべきか、
みんなで考えてみませんか!?
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