お前が、ワシのこと聞かんと、
救急車なんて、呼ぶからや。
ワシは言ってたやろ、入院なんかしたないって。
あそこはホンマ地獄や。二度と行きたないわ。
今度意識無くなっても、先生、運ばんとってや。
奥さんにきつく当たるお父さん。
お父さんの気持ちもわかるが、
目の前で意識を失ったお父さんを
助けたかったお母さんの気持ちも痛いほどわかる。
冒頭の言葉を聞いていたお母さん。
先生、お薬の調整、ホンマありがとう。
コレでこの人、夜痛くなくて寝られるわ。
どこまでもそこには『愛』がある。
ハッキリ言って『愛』しかない。
僕たち医療者は、いつから勘違いを始めたのだろう。
彼らの人生を医療という物差しで図り、
自分勝手に誇らしげに彼らの人生を
支えているなんて勘違いをする。
そろそろ、彼らの人生は彼らに返したらどうだろう。
ACPや人生会議なんて、『愛』の前では、これっぽっちも意味がない。
今日、お父さんからお聞きした言葉を胸に、
もう一度疼痛コントロールを見直してきた。
今日の夜は、痛みなく穏やかに眠れますように。
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