今日は母の誕生日。生きてたら今日で76歳だったなあ。

この日のインスタライブで、僕は噓をついた。

 

コチラ→2021年11月8日のインスタライブ

急変があったのは、患者さんではなく、母だ。

 

 

 

 

仕事から帰ってきた父が、母の死に気が付き、

電話をかけてきた。僕は本当に気が動転した。

 

その日は、大雨。冷たい雨が降っていた。

高速道路で実家へ駆けつける道中、

父と弟に、怒りをぶちまける電話をした。

『在宅看取り』のルールを全く理解していなかった。

『パーキンソン病』や『レビー小体型認知症』の事も、だ。

 

それも本当に残念だったが、母の看取りに、

在宅医療の自分が全く役に立てなかったことに、

口惜しさと悲しさと情けなさと腹立たしさと、

沢山の負の感情で押しつぶされてしまって、

どうすればいいのか、わからなくなって、

途方に暮れながら、それでも必死に、

実家へ向かって、車の運転をした。

 

 

刑事さんの取り調べを受け、

母の遺体の写真を撮る間、

実家なのに外に出され、、、、

その後、ブルーシートに包まれ、

実家を出た母と、冷たい大雨の中、

びしょ濡れになって、最後のお別れをした。

角を曲がる警察車両に、深々と頭を下げた。

 

 

レビー小体型認知症の症状があった母とは、主治医より、少し距離を取るよう言われていた。

僕の生活や医師としての仕事が、母の症状によって、成り立たなくなってきていたから。

 

2年程逢ってないそんな中、突然の母の訃報。

あの日のことを、今でも鮮明に思い出せる。

『在宅看取り』とは言い難い惨状に、僕は今も苦しむ。

 

 

 

 

その母も、生きていたら、今日で76歳。

今ころ、天国で、僕のことをどう見てるだろう。

 

僕は今こうして必死に『ザイタク医療』に邁進している。

変わらず、あの日の光景に苦しんでいるが、

この道をまっすぐに進むことがきっと、母の供養になると思う。

 

 

 

 

今日も『ザイタク』は大切だった。

ありがとうございます。また明日。

 

 

忌野清志郎が母を想って歌ったこの曲。

毎朝、僕も8弦ウクレレで弾いてます。

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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