「センセイ、お願いがあります」心に残るお願いを聞きました。
余命幾許も無いことがわかり、
エンディングノートも書き、
身辺整理もされ、
入院。
最期を迎える覚悟で入院。
でも、
家でも過ごすことができるという選択肢を聞かれ、
気持ちが変わりました。
当の本人さんは不安ばかりだったのですが、
奥さんが「家に帰ろう」と笑顔の覚悟!
でも、本人さんが・・・という周囲の不安に
奥さんの心強い一言!
「私が説得、いえ、納得させます!」
素晴らしい!心の中で拍手するつもりが、思わずその場で拍手してしまいました。
さらに、そのあとの奥さんの一言にキュンときてしまいました。
「センセイ、お願いがあるの・・・」
あらあら、何?
「私、おっちょこちょいなんだけど大丈夫かしら・・・」
「初めてのことだし、いろいろと教えてください。」
大丈夫!この覚悟と思いがあれば、大丈夫なんです!
退院の日、今度はご主人からお願いを聞きました。
「センセイ、お願いがあります。」
何だろう?
「最期の一秒、この一秒を楽に迎えさせてほしい!」
えっ?
「家族のためにも、最期の一秒を楽に迎えて安心させてやりたい。センセイ、任せたよ!」
最期の一秒、一生分にも値する最期の一秒、
こんなステキな表現があるのかと心に残る言葉でした。
旅立たれた日、奥さんと娘さんがお父さんに話されました。
「お父さん、最後の一秒までありがとう!幸せだったね」
最期の一秒、一生忘れることのない大切な時間です。
センセイへのお願い、叶ってよかった・・・