うちの訪問看護が入浴介助の時に訪問診療が重なった。
お風呂が溜まるまでの間、お父さんと雑談を楽しんだ。
先生、風呂は女と入るんや。嫁さんと一緒やないんか?
いや~お父さん、僕そんなに嫁さんと仲良おないから、
一緒に入ってくれませんわ。お父さんは入るんですか?
先生と一緒は嫌やで。男とは風呂一緒に入らへんねん((笑))
そやけど、混浴はな、兵庫県はアカンねん。家族やないと。
風呂入る時にな、証明書要るんやで。一緒によお入ったわ。
そんなアホなことばっかり言っとらんと、
そろそろお風呂にしましょ。と奥さんが言う。
お父さんは、先月抗がん剤が止めになり、やっぱり、落ち込んでいる印象だった。
そして、お父さんのことが大好きなお母さんも、お父さんの介護が初めて始まって、
自分自身の中でいつの間にやら追い込まれておられた。
訪問診療とともにうちの訪問看護も始まって、
在宅療養支援をしていると、お話好きのお父さんは、
訪問看護での入浴中に、沢山の楽しい話をしてくれる。
その様子に触れることで少しずつお母さんは心が和らいできた。
こうやって『ザイタク』してると、全てが徐々に馴染んでいく。
お父さんが入浴中に、外でお母さんが話してくれた。
先生、私できるでしょうか?主人の事。
彼に今まで本当に良くしてもらった恩返しに、
最期までお家に居させてあげたい気持ちと、
彼に昔よく𠮟られて悔しかったり不安だったりで、
最期まで見てあげられないんじゃないかって気持ちと、
夜中2時くらいにふと目が覚めて、いろいろ考えちゃって、
いつの間にか自然と涙が出てきちゃうんです。
こんな感じで、ザイタクは進んでいく。
今日も相思相愛のご夫婦のお話でした。
やっぱり、ザイタクは美しかった。
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